今日はRICOH GRⅢの魅力的な機能の一つである「イメージコントロール」の中でも特に「ビビッド」設定に焦点を当ててご紹介したいと思います。
RICOH GRⅢに搭載されているイメージコントロールは、撮影した写真の仕上がりを自分好みにカスタマイズできる素晴らしい機能です。全12種類あるイメージコントロールの中で、「ビビッド」は写真を鮮やかに仕上げてくれる設定として多くのユーザーに愛用されています。
普段何気なく撮る街のスナップショットも、ビビッドを使うことで色彩豊かな印象的な一枚に変わります。特に花のような被写体や、色味が地味な時に鮮やかに撮りたい場合に重宝するモードです。
今回は、RICOH GRⅢのビビッド設定を使った作例をご紹介しながら、その魅力と活用法についてお伝えしていきます。街中の色彩を鮮やかに切り取ることで、日常の中に潜む美しさを再発見する旅に出かけましょう。
使用機材
こちらのRICOH GRⅢを使用しています。
GRⅢのバッテリーは消耗が早いので、予備バッテリーは持っていた方が安心です。
チャージャーも用意しておくと充電しやすくて非常に便利ですね。Type-Cでできます。
晴れの日のおすすめ撮影設定
以下は晴れの日の撮影設定です。
撮影モード | M(マニュアル) |
シャッタースピード | 1/250 |
絞り | F11 |
ISO感度 | オート(上限3200) |
ホワイトバランス | オート |
イメージコントロール | スタンダード(後からカメラ内現像で変更) |
起動まで0.8秒というGRⅢの利点を活かすには、「良い!」と思った瞬間に撮れるという点です。
すかさず撮っても手ブレ補正のおかげでよっぽどじゃない限りブレないのも魅力。
もっと追い込むことも出来ますが、基本的にはこの設定で据え置いておくことで、考え事を減らすことができました。
イメージコントロールとは?
RICOH GR IIIの「イメージコントロール」は、撮影時に写真の仕上がりを自在に調整できる機能です。
この機能は「画像設定」と「エフェクト」を統合したもので、撮影者が求めるテイストをリアルタイムで確認しながら反映させることができます
他社との違い
RICOHのイメージコントロールは、FUJIFILMの「フィルムシミュレーション」やCanonの「ピクチャースタイル」などと同様に、アナログフィルムを意識した仕上がりが特徴ですが、特にGR IIIでは直感的な操作性と細かな調整機能が強みです。
今回の場合は「スタンダード」で撮影し、カメラ内RAW現像機能で「ビビッド」に変更しました。
カメラ内RAW現像の手順

RICOH GR IIIでのカメラ内RAW現像は、撮影後にRAWデータをカメラ内で加工し、JPEGとして保存できる便利な機能です。以下にその具体的な操作手順を説明します。
- 記録形式を確認
RAW現像を行うには、撮影時に記録形式を「RAW」または「RAW+JPEG」に設定しておく必要があります。JPEGのみの設定では現像ができないため、事前に確認してください。 - 現像したい画像を選択
カメラの再生モードで、現像したいRAWファイルを表示します。十字キーを使って目的の画像まで移動してください。 - RAW現像モードに入る
再生画面でカメラ左側面の録画ボタン(またはMENUボタンから「RAW現像」を選択)を押すと、RAW現像画面が表示されます。 - パラメータの調整
RAW現像画面では以下のパラメータを調整できます:- JPEGサイズ
- アスペクト比
- ホワイトバランス
- イメージコントロール(例:ネガフィルム調やポジフィルム調など)
- 明るさやコントラスト
- 周辺光量補正(ビネッティング)など。
- 現像実行
設定が完了したら、「OK」ボタンを押して現像を実行します。JPEGとして新たに保存されるため、元のRAWデータはそのまま残ります。 - 追加編集や終了
現像後、同じRAWファイルで別の設定を試したい場合は「継続」を選択し、再度編集可能です。終了する場合は「終了」を選びます。
GRⅢで花を撮影した作例
RICOH GRⅢのイメージコントロール「ビビッド」設定で撮影した作例をご紹介します。
通常の撮影モードと比べて、色の彩度が高く、コントラストが強調された鮮やかな写真に仕上がるのが特徴です。日常の風景も一気に印象的な一枚に変わる様子をぜひご覧ください。

スタンダード

ビビッド
ピンクの部分が強調されているのが分かるでしょうか?

スタンダード

ビビッド
全体的な彩度が上がっているのが分かるかと思います。
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