東京の下町、曳舟の街並みを切り取るために、今日もRICOH GRⅢを手に出かけました。
2019年3月に発売されたこの小型軽量なカメラは、APS-Cサイズの約2424万画素CMOSイメージセンサーと「GR ENGINE 6」を搭載し、高感度・高画質を実現する究極のスナップシューターとして多くの写真愛好家から支持されています。
特に魅力的なのが、様々なイメージコントロール機能。
中でも「ポジフィルム調」は、白っぽいものが明るく、暗いものは濃く写る特徴があり、鮮やかで澄んだ色合いが特徴です。
このモードは「真っ赤」な色をしっかりと表現し、コントラストを高めることで街のディテールを引き立てます。
今回は、曳舟の古き良き下町の風景と現代的な要素が混在する街並みを、GRⅢのポジフィルム調でどのように切り取れるか、その魅力を探っていきたいと思います。
カメラ好きの間で「ポジフィルム調」が人気を集める理由も、実際の写真とともにお伝えできればと思います。
使用機材
こちらのRICOH GRⅢを使用しています。
GRⅢのバッテリーは消耗が早いので、予備バッテリーは持っていた方が安心です。
チャージャーも用意しておくと充電しやすくて非常に便利ですね。Type-Cでできます。
晴れの日のおすすめ撮影設定
以下は晴れの日の撮影設定です。
撮影モード | M(マニュアル) |
シャッタースピード | 1/250 |
絞り | F11 |
ISO感度 | オート(上限3200) |
ホワイトバランス | オート |
イメージコントロール | スタンダード(後からカメラ内現像で変更) |
起動まで0.8秒というGRⅢの利点を活かすには、「良い!」と思った瞬間に撮れるという点です。
すかさず撮っても手ブレ補正のおかげでよっぽどじゃない限りブレないのも魅力。
もっと追い込むことも出来ますが、基本的にはこの設定で据え置いておくことで、考え事を減らすことができました。
イメージコントロールとは?
RICOH GR IIIの「イメージコントロール」は、撮影時に写真の仕上がりを自在に調整できる機能です。
この機能は「画像設定」と「エフェクト」を統合したもので、撮影者が求めるテイストをリアルタイムで確認しながら反映させることができます
他社との違い
RICOHのイメージコントロールは、FUJIFILMの「フィルムシミュレーション」やCanonの「ピクチャースタイル」などと同様に、アナログフィルムを意識した仕上がりが特徴ですが、特にGR IIIでは直感的な操作性と細かな調整機能が強みです。
今回の場合は「スタンダード」で撮影し、カメラ内RAW現像機能で「ポジフィルム」に変更しました。
カメラ内RAW現像の手順

RICOH GR IIIでのカメラ内RAW現像は、撮影後にRAWデータをカメラ内で加工し、JPEGとして保存できる便利な機能です。以下にその具体的な操作手順を説明します。
- 記録形式を確認
RAW現像を行うには、撮影時に記録形式を「RAW」または「RAW+JPEG」に設定しておく必要があります。JPEGのみの設定では現像ができないため、事前に確認してください。 - 現像したい画像を選択
カメラの再生モードで、現像したいRAWファイルを表示します。十字キーを使って目的の画像まで移動してください。 - RAW現像モードに入る
再生画面でカメラ左側面の録画ボタン(またはMENUボタンから「RAW現像」を選択)を押すと、RAW現像画面が表示されます。 - パラメータの調整
RAW現像画面では以下のパラメータを調整できます:- JPEGサイズ
- アスペクト比
- ホワイトバランス
- イメージコントロール(例:ネガフィルム調やポジフィルム調など)
- 明るさやコントラスト
- 周辺光量補正(ビネッティング)など。
- 現像実行
設定が完了したら、「OK」ボタンを押して現像を実行します。JPEGとして新たに保存されるため、元のRAWデータはそのまま残ります。 - 追加編集や終了
現像後、同じRAWファイルで別の設定を試したい場合は「継続」を選択し、再度編集可能です。終了する場合は「終了」を選びます。
GRⅢでスナップを撮影した作例
GRⅢのイメージコントロール「ポジフィルム調」で撮影した曳舟の街の表情をご紹介します。
下町の素朴な風景が鮮やかな色彩とシャープなコントラストで生まれ変わる瞬間をお楽しみください。
レトロな商店街、スカイツリーを背景にした路地裏など普段何気なく通り過ぎる風景も、ポジフィルム調の独特な色再現によって新たな魅力を放ちます。
GRⅢの28mm相当の画角がとらえた曳舟の日常を、フィルム写真のような味わい深い質感でお届けします。
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RICOH GR3は、その高い性能と携帯性から、多くの写真愛好家に支持されているカメラです。
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