【RICOH GRⅢ/GRⅢx】イメージコントロール12種類を全部試してみた

イメージコントロール

スナップシューターに愛されるRICOH GRⅢ(GRⅢx)。その魅力の一つが「イメージコントロール」機能です。

この機能を使えば、撮影時に思い通りの仕上がりを確認しながら写真を完成させることができます。

今回は、GRⅢに搭載されている12種類のイメージコントロールを全て試してみました。

イメージコントロールとは?

イメージコントロールとは、RICOH GRⅢに搭載されている仕上がり調整機能です。「画像設定」と「エフェクト」を統合したもので、撮影時に写真の雰囲気を決めることができます1。他メーカーでは、SONYの「クリエイティブルック」、Canonの「ピクチャースタイル」、FUJIFILMの「フィルムシミュレーション」、NIKONの「ピクチャーコントロール」などと呼ばれている機能に相当します16

GRⅢでは以下の12種類のイメージコントロールが用意されています2

  • スタンダード
  • ビビッド
  • モノトーン
  • ソフトモノトーン
  • ハードモノトーン
  • ハイコントラストB&W
  • ポジフィルム
  • ブリーチバイパス
  • レトロ
  • HDR調
  • カスタム1
  • カスタム2

各イメージコントロールの特徴と作例

スタンダード

最も標準的な設定で、自然な色合いと適度なコントラストが特徴です。日常のスナップ撮影に最適な設定です。

ビビッド

彩度とコントラストが高めに設定されており、鮮やかな色合いが特徴です。風景や花などの被写体に使うと効果的です。

モノトーン

シンプルな白黒写真を作成します。ストリートスナップやポートレートに適しています。

ソフトモノトーン

やわらかい印象の白黒写真になります。コントラストが抑えられ、優しい雰囲気の写真に仕上がります。

ハードモノトーン

コントラストが強調された力強い白黒写真になります。都市風景や建築物の撮影に効果的です。

ハイコントラスト白黒

さらにコントラストが強調された白黒写真です。ドラマチックな印象を与えたい時に使用します。

ポジフィルム

フィルム写真のような温かみのある色調が特徴です。ノスタルジックな雰囲気を出したい時に効果的です。

ネガフィルム

フィルムカメラのネガフィルムのような風合いを再現しています。全体的に彩度を抑えた上品な色合いが特徴です。

ブリーチバイパス

彩度を抑えつつコントラストを高めた独特の仕上がりになります。木陰や暑い日の空の表現に適しています。

レトロ

古い写真のような風合いに仕上げます。懐かしさを感じさせる写真に適しています。

HDR調

ハイダイナミックレンジ風の効果を与えます。明暗差の大きいシーンで効果的です。

クロスプロセス

銀塩フィルムのクロス現像処理(ネガフィルムをリバーサル現像、あるいはリバーサルフィルムをネガ現像する方法)をイメージした独特な色彩表現が特徴です。実際の色とは大きく異なる発色や独特な色調変化により非日常的な雰囲気を写真に与えます。

イメージコントロールのカスタマイズ

GRⅢのイメージコントロールは、単に選ぶだけでなく、細かくパラメーターを調整することができます。調整可能なパラメーターは以下の通りです:

  • 彩度
  • 色相
  • ハイ/ローキー調整
  • コントラスト
  • コントラスト(明部)
  • コントラスト(暗部)
  • シャープネス
  • シェーディング
  • 明瞭度

これらのパラメーターは±4の範囲(合計8段階)で調整可能です。モノクロやネガポジ調でもキーやシャープネスの調整ができるのが特徴です。

ワンショット・ワンイメージコントロール

その場の雰囲気に合わせて、瞬時にイメージコントロールを選択して撮影する方法があります。ADJボタンでイメージコントロールを呼び出し、前ダイヤルで設定を変更、シャッターボタン半押しで決定できます。

「シャッターボタン設定」を「オン」にしておくと、グリップを持つ手を動かさずに操作できて便利です。

RAW+JPEGでの撮影

RAW+JPEGで撮影しておけば、後からカメラ内RAW現像でイメージコントロールを変更することも可能です。カメラ内RAW現像では以下のパラメーターを調整できます:

  • JPEG記録サイズ
  • アスペクト比(3:2または1:1)
  • カラースペース
  • ホワイトバランス
  • イメージコントロール
  • 周辺光量補正(ヴィネット)
  • 感度(露出)
  • 高感度ノイズ軽減
  • シャドー補正

おわりに

RICOH GRⅢのイメージコントロールは、単なるフィルターではなく、写真の仕上がりを決める重要な要素です。

RAW現像ソフトでの後処理とは違い、撮影時に写真を完成させる楽しさがあります。

イメージコントロールを活用することで、GRⅢの高画質な写真をさらに自分好みに仕上げることができます。

ぜひ、12種類全てを試して、自分のスタイルに合ったイメージコントロールを見つけてみてください。

GRⅢはコンパクトながら優れた画質を持ち、ISO3200までは画質低下が少なく、ISO12800まで実用的な画質を維持しています。

この高画質とイメージコントロールの組み合わせで、あなただけの一枚を撮影してみましょう。

今回はこちらのRICOH GRⅢを使用しています。

GRⅢのバッテリーは消耗が早いので、予備バッテリーは持っていた方が安心です。

チャージャーも用意しておくと充電しやすくて非常に便利ですね。Type-Cでできます。

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