荒木町のストリートを舞台に、RICOH GRⅢのイメージコントロール機能を活用して、ハイコントラスト白黒で撮影した写真を紹介します。
GRⅢは、モノクロ写真を楽しむための多彩なイメージコントロールを備えており、特にハイコントラスト白黒モードは、強いコントラストと質感を際立たせることで、被写体をアート的に表現することができます。
このブログでは、ハイコントラスト白黒モードを使って撮影した荒木町の風景やストリートシーンを通じて、GRⅢの魅力を探ります。
使用機材
こちらのRICOH GRⅢを使用しています。
GRⅢのバッテリーは消耗が早いので、予備バッテリーは持っていた方が安心です。
チャージャーも用意しておくと充電しやすくて非常に便利ですね。Type-Cでできます。
夜景を撮る時のおすすめ撮影設定
夜景を撮る時は以下のような設定にしています。
撮影モード | M(マニュアル) |
シャッタースピード | 1/50 |
絞り | F2.8 |
ISO感度 | オート(上限3200) |
ホワイトバランス | オート |
イメージコントロール | スタンダード(後からカメラ内現像で変更) |
夜のストリートスナップを撮るのには、駆動性が重要だと考えます。
GR3の電源オンから0.8秒の起動時間を活かしつつ、街の良いと思った瞬間を逃さず収めるには、ある程度決め打ちで臨んでおきたいと思い、この設定にしています。
一方、ISO感度はある程度上がるのは仕方ないと踏んでいますが、上限は3200にしておきます。
イメージコントロールとは?
RICOH GR IIIの「イメージコントロール」は、撮影時に写真の仕上がりを自在に調整できる機能です。
この機能は「画像設定」と「エフェクト」を統合したもので、撮影者が求めるテイストをリアルタイムで確認しながら反映させることができます
他社との違い
RICOHのイメージコントロールは、FUJIFILMの「フィルムシミュレーション」やCanonの「ピクチャースタイル」などと同様に、アナログフィルムを意識した仕上がりが特徴ですが、特にGR IIIでは直感的な操作性と細かな調整機能が強みです。
今回の場合は「スタンダード」で撮影し、カメラ内RAW現像機能で「ハイコントラスト白黒」に変更しました。
カメラ内RAW現像の手順

RICOH GR IIIでのカメラ内RAW現像は、撮影後にRAWデータをカメラ内で加工し、JPEGとして保存できる便利な機能です。以下にその具体的な操作手順を説明します。
- 記録形式を確認
RAW現像を行うには、撮影時に記録形式を「RAW」または「RAW+JPEG」に設定しておく必要があります。JPEGのみの設定では現像ができないため、事前に確認してください。 - 現像したい画像を選択
カメラの再生モードで、現像したいRAWファイルを表示します。十字キーを使って目的の画像まで移動してください。 - RAW現像モードに入る
再生画面でカメラ左側面の録画ボタン(またはMENUボタンから「RAW現像」を選択)を押すと、RAW現像画面が表示されます。 - パラメータの調整
RAW現像画面では以下のパラメータを調整できます:- JPEGサイズ
- アスペクト比
- ホワイトバランス
- イメージコントロール(例:ネガフィルム調やポジフィルム調など)
- 明るさやコントラスト
- 周辺光量補正(ビネッティング)など。
- 現像実行
設定が完了したら、「OK」ボタンを押して現像を実行します。JPEGとして新たに保存されるため、元のRAWデータはそのまま残ります。 - 追加編集や終了
現像後、同じRAWファイルで別の設定を試したい場合は「継続」を選択し、再度編集可能です。終了する場合は「終了」を選びます。
GRⅢでスナップを撮影した作例
ハイコントラスト白黒写真は、色の要素を取り除き、光と影、形状、質感に焦点を当てることで、被写体をより劇的に表現します。
このスタイルは、強いコントラストによって被写体の形状や質感を際立たせ、影が深みを与え、写真に立体感をもたらします。
また、ハイコントラストは強い感情やムードを表現するために使用され、シーンをよりドラマティックに、神秘的に、あるいはノスタルジックに感じさせることができます。
GRⅢのハイコントラスト白黒モードは、通常のモノクロよりもさらに強いコントラストを提供し、グレースケールの粒子感をもたらします。
この機能を活用することで、荒木町のストリートシーンをよりアート的に捉えることができます。ここでは、GRⅢのイメージコントロール機能を活かした、荒木町のスナップ写真をご紹介します。
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